チップス先生、さようなら
今日はコンサートに出かけました。電車内の時間つぶしに薄い文庫本を図書館で借りて行こう〜と考えて、手に取ったのが「チップス先生、さようなら」。書名は聞いたことがあるけれど、読んだことの無かった本です。
読み終えたときに、読んでよかった〜と思いました。イギリスのパブリックスクール(寮制男子校)教師だったチップス先生の教師人生を淡々と描いた作品。解説によれば、この本は納期2週間で注文を受け、結局4日間で書き上げたものなのだそうです。納期が短かったことが作品にとっての僥倖だったのだろう的な解説に笑っちゃいましたけど。夏休みの宿題とか、期限のあるものって、ギリギリにならないとうまくまとめられなかった方なので。
チップス先生は退官時の演説でこんなことをいいます。「今後も私のもとを訪ねてほしい。けれど、そのときに私が君たちの名前をすぐに思い出さなかったとしても、それは、私の心の中にあるのはいま、現在の君たちの顔だからだ。少年の顔だからだ」と。そして物語の最後には、こうも言いました。「私に子どもがいなかったって? いや、私には多くの子どもがいたよ。全部男の子だがね」と。
なぜかわからないけれど、涙が流れました。先生ってありがたいものだなあという思い、でしょうか。
私にも今は生徒とよべる子どもたちがいます。子どもたちにとって、いい先生でありたいなあ。教えてる現状で良い先生でなくても、5年後10年後に、あの先生に習ってよかったと思ってもらえればいいなあ。
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